18th WG
F-15C/D in 2010 -1
嘉手納基地の2本の滑走路(以下 ランウェイと表記)は、4000メートル級と言われる。航空機が離発着に使える部分の長さは3700メートルであるが、前後に安全地帯を設けており、それを含んで端から端までの距離を見れば4000メートルを超える。特に北側の幅60メートルのランウェイは、前後の安全エリアが長いので、それを含めば4500メートル近くなる大滑走路なのである。南側の幅90メートルのランウェイに比べ幅は狭いが長さには余裕があり、F-15は主にこの滑走路を使うことが多い。

 ランウェイは航空機の発着で傷むため、何年かに一度の修理が必要になる。2010年から嘉手納基地は2-3年をかけ2本のランウェイの工事に入った。2010年より2011年にかけて、まず北側のこのランウェイの修理が行われた関係で、撮影可能なポイントが多い南側ランウェイに離発着が限定されたのである。F-15C/Dのタキシングを間近に撮影できるチャンスが訪れた。(2012/4 記)

↑撃墜マーク2個が機首に書かれたF-15C/ZZ-025。2010年8月時点では、44th FSの所属である。2008年まで44th FSの隊長機に指定されていたZZ-025(84-0025)も指定を外され 通常塗装に変わった。

(85-0119)

(83-0023)

↑ ロービジ塗装でも重ね塗りを行っているため、ベースのグレー色より先にテールレターが剥げ落ちてしまう。この為、18th FWの多くの機体がテールレターやテールナンバーが読み辛くなっていた。

(81-0034)

↑ 朝の第二陣も10:00過ぎには嘉手納基地に戻ってきた。秋から始まるランウェイの嵩上げ工事の準備があり、使用するランウェイは、R/W05-leftが殆どであった。

(85-0105)

この週は、F-22以外に海兵隊のVMFA(AW)-242のFA-18DとVMA-543のハリアーも多数がエプロンに並び、壮観な風景であった。

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↑ 第18航空団の作戦群司令指定機、シリアルはF-15C/85-0119である。南側滑走路が工事中のため F-15のタキシングを撮るのには絶好のチャンスであり、移動せずに道の駅で撮影を満喫できる楽なところも良い。機首に撃墜マークの緑の星が1個書かれている。
↑この年の秋から始まるランウェイの補修工事の準備は着々と進行していた。2012年まで2年間を要する大きな工事で、その間は1本の滑走路で運用される。マニアにとっては撮りやすい環境が期待できる。写真は着陸した第67戦闘機中隊の司令官指定機 F-15C/85-0105

(81-0032)

↑ この機体も真横からでは、テールナンバーが剥げ落ちているため何番か判別できないが、主脚の裏に書かれている数字からZZ-032/81-0032と判明。

↑ 44th FSのF-15C/Dが左右のランウェイを利用して着陸。タイミングが合えば、このように2機がファインダーに収まる。奥がD型/83-0047(複座)。手前はC型/85-0097(単座)。ZZ-097は、アラスカのエルメンドルフからの補充である。奥でアーミングしているのは、バッドのFA-18D

(85-0097)

(82-0017)

(83-0042)

↑ 朝一番で離陸した第一陣が09:00前には、嘉手納に戻ってきた。外来部隊がたくさん来ているので彼らの消化できる時間も早めにスタートすることになる。

2010年8月の嘉手納基地、ホロマンから来たF-22A(一部AKのテールレター)との共同訓練を行っていた。

Wings

↑ 2機編隊を組んだまま着陸する83年度組のF-15C/D。F-15D/83-0046とF-15C/83-0011

↑ この年ラングレーから新たに移動してきたF-15C/82-0017。まだテールナンバーが黒色のままで、レターも未記入である。

2010年11月29日 10:22分 R/W23 left

(78-0548)

↑ 嘉手納のF-15Cの中で,恐らく最も生産年代が古いのがこの機体"ZZ-548/78-0548"である。 2008年に三沢基地航空祭にも参加しているので、久々の対面となった。

(84-0025)

↑ 夕方暗くなりかけた時間にも、昼間同様の実弾フル装備状態でラインナップしたが、これは実弾装着訓練のようで、フライトはなかった。実弾を実際に付けて、離陸までの過程を訓練に取り込むことも基地の要員にとって必要なのである。

↑ 15:00過ぎ、ぞろぞろとタキシーウェイに並び始めたF-15の装備は、全弾実弾のフル装備姿である。胴体下部に4発のアムラームミサイル、翼にもサイドワインダー2発とアムラーム2発を付けた満載状態でラインナップした。